
美術展『あっぱれ北斎! 光の王国展』を見に銀座に出かけた。
この美術展は、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」、「諸国瀧廻り」の全作品を最新のデジタル技術でよみがえらせたもので、パンフレットによるとフェルメール・ブルーを描いた瞬間を再現しているそうだ。現存している浮世絵は、しっとりとしたモノトーン調が多いが刷り上ったころは鮮やかな色彩にあふれていたに違いない。浮世絵は自然光でも退色しやすく、スポルディング兄弟(1921年に約6,500枚の世界で最も美しいといわれる浮世絵をボストン美術館に寄贈)が寄贈条件に「光に当てないこと」の理由がよく分かる。
