
写真史初期の代表的な写真技法、ダゲレオタイプ(銀板写真)でセルフポートレイトを制作するダゲレオタイプ・ワークショップに参加した。アートフォーラムあざみ野で開催されている「アメリカ写真の黎明」(左写真)と連携したワークショップだ。
1839年にフランスでダゲレオタイプが世界初の写真術として発表されると瞬く間に世界中に広がり、特に米国での技術改良は露光時間を従来の数分から数秒に短縮し、肖像写真や風景写真分野の礎を築いた(そうだ)。
ワークショップでは、写真家新井卓さんの指導で銀板磨きから始まり、ヨウ素や臭素で表面を蒸着させ、箱型カメラで参加者を撮影していただき、暖めた水銀で現像して最後にギルティング液に銀板を浸ける定着まで実習した。数時間の作業だ。特に銀板の磨きが大事だそうだ。また水銀は毒性が強いため、防毒マスクをつけての作業となった。なかなかうまくいかないらしいが幸い参加者全員(7名)写真が撮れた(現像できた)。
ダゲレオタイプのすごいと点は、150年前の写真がいまだに色あせずに残っていること、写真細密が最新デジ一眼をはるかに超えた解像度をもつことだった。
