
毎年、花脊でお盆に行われる(広河原・久多地域でも開催)火の祭礼「松上げ」に出かけた。河川敷にはうっすらと20m余のタワー(トロ木)とその周りに千本近くの突き刺さった棒(地松)のようなものが見える。だが真っ暗闇でよく見えない。
儀式は10数名の松明を持った男集の登場から始まる。男たちは次々に松明(タイマツ)に火が灯す。いつのまにか松明をもつ一団が後ろからあらられ、鉦の音が鳴り響き幻想的な雰囲気が漂い始める。
トロ木の根元に火が入いると、「松上げ」の開始だ。火をつけた松明(ほり上げ松)をぶんぶん振り回し、遠心力を使って上空へ放り投げる。よく見るとトロ木のてっぺんには柴を束ねた大笠がありこの中に松明を投げ込むのだ。なかなか入らない。1つがやっと入った。(拍手)まだちょろちょろ。何度かの挑戦の末やっと笠が炎に包まれた。(拍手)最後はトロ木が根元から崩れ火の粉を巻き上げながら地面へ倒れた。(拍手)感激したな!
